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ごあいさつ

日本電信電話株式会社
常務執行役員
研究企画部門長
〇〇 〇〇

NTT R&Dは、新しい技術の研究開発に取り組むとともに、 NTTグループの各事業会社をはじめ、さまざまな分野の産業界の方々と一緒に、安全・防災・持続可能な開発などにかかわる問題を克服し、社会的課題の解決をめざします。
持続可能な成長を達成しつつ多様な価値観を認め合う世界においては、人々の生活や人と技術の関係を劇的に変え、あらゆるものがつながるスマートな世界を実現する必要があります。そのために、今まで以上に膨大な情報を処理するコミュニケーション基盤を実現し、人々が意識することなくその恩恵を受けられるようにしていかなくてはなりません。
このような将来像に向けて、NTT R&Dでは、サービスイノベーション、ネットワークおよび先端技術分野で幅広く多様な研究テーマに粘り強く継続的に取り組んでいます。その成果を活用して、広く世の中の方々とコラボレーションし新しい価値を生み出していくためには、私たち自身が先端的技術を極める能力だけでなく、パートナーの方々と一緒にお互いが持つ技術の強みを組み合わせていく能力についても磨き上げていく必要があります。この2つの能力を磨き上げることにより、国内外の産業界をはじめ、社会全体の発展に寄与・貢献してまいります。
さらに、その営みを加速するために、多様で継続的な研究から生み出されたDigital to Natural、Electronics to Photonicsの2つの変革により、究極の安心・安全と信頼の提供、環境にやさしい持続的な成長、多様性に寛容な個と全体の最適化を狙う未来のコミュニケーション基盤であるIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を掲げ、グローバルなパートナーとともに、イノベーションをつくりあげていきます。
NTTのR&Dは、IOWN 構想の実現とともに、今後も研究テーマの多様性・継続性を大切に、さまざまな社会的課題を解決し、人々が意識することなく技術の恩恵を受けることができるスマートな世界の実現をめざし、世界を変革する技術の研究開発を続けていきます。

NTT研究開発について


NTT研究所の位置づけ

NTTグループは今や全世界で900社以上、30万人の社員を抱え、世界中にICTサービスを提供するグローバル企業となりました。2019年7月には、NTTコミュニケーションズのグローバル部門とDimension Dataを母体とする、海外事業会社「NTT Ltd.」も発足しました。
NTT研究所は持株会社の直属組織として、各事業会社から拠出した研究費をもとに研究成果をアウトプットするという、グループ全体の基盤的研究を推進する役割を担っています。

NTTグループ

社員数
319,050
(2020年3月末現在)
売上高
118,994 億円
(FY2019)
連結子会社
982
(2020年3月末現在)

NTT研究所の役割

NTTグループ全体の基盤的研究開発の推進


NTT研究所のアクティビティ

NTT研究所では、約2,300人の研究者が基礎研究からビジネス展開を支える実用化研究開発まで幅広く多様な研究を行っています。研究開発で生まれた成果については、特許取得や論文発表などを通じて、グローバルな普及につとめています。


NTTの研究開発体制

NTTの研究開発は、国内の3つの総合研究所と、グローバルな研究拠点であるNTT Research Inc.で行われています。

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大手町ファーストスクエア
イーストタワー

研究企画部門
 

北米研究開発拠点
(シリコンバレー)

NTT Research, Inc.
量子計算科学研究所(PHI Labs.)
暗号情報理論研究所(CIS Labs.)
生体情報処理研究所(MEI Labs.)

ヨーロッパ研究開発拠点
(ドイツ・ミュンヘン)

NTT Research, Inc.
生体情報処理研究所(MEI Labs.)

デジタルツインと創る
新たな社会・世界・地球

未来社会×デジタル情報の果てしない可能性に想いをめぐらせ、人類のあるべき姿を見つけ、それを実現することをめざしています。このために、ヒトやモノのデジタル化を進めるとともに、広範囲にわたる高精度な未来予測や実世界を駆動するための技術の研究開発を進めています。また、思考や心理といった人間の内面のデジタル化にもチャレンジすることで、時空間を超えたコミュニケーション、デジタル化されたヒト同士の多様な議論、リアルの制限を超えた社会活動を可能にしていきます。さらに、セキュリティやプライバシー、地球環境を含めて、私たち人類が新たに充足すべき形を世界に示していきます。

人知を増幅し人の能力を最大限に
活かすメディアロボティクス技術

人に寄り添ったICTサービスを実現するUI/UX 技術の研究開発に取り組んでいます。
遅延をまったく感じさせない機器操作の実現や、身体の機能補完・拡張の実現、他者との信頼関係を円滑に構築する技術、人の行動や生活を物語で記録する技術、主観的情報を活用しコミュニケーションを円滑にする技術の実現により、人の能力を最大限に活かす研究開発を進めています。

人の振る舞いや個人の多様性を理解する
「人のデジタル化」技術

人間の生活をより豊かにするための音響・音声、映像、言語を対象としたメディア処理技術の研究開発に取り組んでいます。これら技術の強みを活かしながら、人の思考や心理を理解する、人の能力をモデル化する、文化や価値観を理解するといった、将来の大きな価値創出が期待される「人のデジタル化」の研究開発を進めています。

AI/IoT/DXを加速する
革新的なIT基盤技術

AI/IoT/DXなどIT 基盤の新たな利用を加速する革新的な技術の研究開発に加えて、次世代計算基盤やソフトウェア開発技術の研究開発、オープンソースソフトウェア(OSS)のサポート活動に取り組んでいます。

スマートな世界を安心・安全なものにする
暗号・セキュリティ技術

安心・安全な社会の実現に向けて、サイバー攻撃からネットワーク・システムを守るためのセキュリティ技術の研究開発や、 NTTグループのセキュリティ運用の強化を促進する「NTT-CERT」活動、安全なデータ流通・利活用を支える暗号技術の研究開発に取り組んでいます。

2030年を見据えた
革新的ネットワークの構築

これまでの情報通信システムを変革し、従来技術の限界および消費電力の壁を超えて、今後の社会を支えていく革新的な情報処理基盤であるIOWN 構想の実現に貢献します。具体的には、すべての情報伝送と中継処理をフォトニクスベースへ転換することでネットワークのポテンシャルを最大化する技術開発や、あらゆるICTリソースを柔軟かつ一元的に制御することで多様なニーズにタイムリーに応えるバリューチェーン最適化技術、サステナブル社会の実現に向けた情報通信ネットワーク/宇宙環境エネルギー技術の研究開発などに取り組んでいます。

社会問題の解決をめざす
協調型インフラ基盤技術

ネットワーク技術とコンピューティング技術を融合させ、複数アクセスネットワークや分散データセンタ、デバイスなどを協調制御することで、さまざまな社会問題の解決をめざす技術の研究開発に取り組んでいます。インフラサービスの基盤として提供することで、農業ICTや高度コネクテッドカーなどの将来の社会サービスに貢献します。

高信頼でスマートな伝送を実現する
オールフォトニクス・ネットワーク技術

最先端のフォトニクスデバイスをベースに光ネットワーク基盤の大容量・省電力・超低遅延で高信頼かつスマートな伝送機能を実現するオールフォトニクス・ネットワーク技術の研究開発を進めます。サービスごとに最適な専用網を提供することにより、帯域や遅延に律速されないストレスフリーなネットワークを実現します。

快適でナチュラルな通信環境を実現する
無線制御技術

刻々と変化する利用状況や環境に合わせて快適な通信環境を実現するマルチ無線プロアクティブ制御技術「Cradi oTM」の研究開発に取り組んでいます。 無線状態の把握や可視化、 品質予測や協調、無線環境の最適設計や動的制御により、利用者とモノが無線ネットワークを意識せずナチュラルにつながる通信環境を実現します。

環境負荷ゼロの実現に向けた
仮想エネルギー流通基盤技術

環境負荷ゼロの実現をめざし、人やモノ、環境の変化を読み解くことで制御できない自然エネルギーと街の電力需要を調和させる技術の研究開発に取り組んでいます。需要予測を人の行動も観測して高精度化する技術や、応動特性を考慮して大量の蓄電池や負荷設備を瞬時に制御する仮想発電技術などで構成されます。

世界一・世界初、
驚きを創出する研究を推進

NTTにおける事業領域の拡大、社会に変革をもたらす新原理・新コンセプトの創出、地球環境・人にやさしい技術の実現をめざして、先端技術の研究に取り組んでいます。具体的には、革新的な情報通信ネットワークの実現をめざした通信大容量化技術、次世代情報通信分野を開拓するデバイスやサブシステム、安全で持続可能な環境を実現するサステナブル技術、光電融合により消費電力の限界を打破する情報処理技術、コミュニケーションの壁を打ち破る人間・情報科学、バイオ技術や新しい物性原理の発見などです。幅広い知識・見識を持つグローバルパートナーと連携しながら、競争力の拡大と世界一・世界初、驚きの創出を目標に研究開発を進めています。

情報通信インフラを支える
超高速・大容量の光・無線伝送技術

ポスト5Gを見据え、情報通信インフラに求められる膨大な通信トラヒック需要に応えるため、1波長当たり1Tbps 超・1ファイバ当たり1Pbps 級の大規模デジタル光信号処理技術や空間多重光伝送技術、軌道角運動量を活用した世界初のテラビット級無線伝送技術など、超高速・大容量通信を実現する革新的な光・無線伝送技術の研究開発を進めています。

ウェアラブル生体・環境センサを活用した
スマートヘルスケア応用

心電・心拍などの生体情報に加えて、温度や湿度の環境情報を取得・送信するウェアラブル生体・環境センサを開発しました。機能素材hitoe®を用いたウェアに装着することで、着用者の生体・環境情報に基づいて体内の温度上昇を推定する技術を研究し、作業者や高齢者の体調管理などスマートヘルスケアに貢献していきます。

光と電気の処理を1つのチップ上で
動作可能とする光電融合技術

通信で培った光技術の情報処理分野への展開として、CMOSチップのすぐ近くまで光の送受信機を近づけるコパッケージ実装や、チップ間・チップ内の通信の光化に取り組んでいます。将来的には、CMOSと光回路を密に連携させ、電気処理と光処理を融合した光電融合型プロセッサの実現により、大幅な低消費電力化をめざします。

人を深く理解し人の能力に迫ることで
「心まで伝わる」コミュニケーションを実現

人と人のみならず、AIと人の間の「心まで伝わる」コミュニケーションの実現をめざして、基礎理論の構築と革新技術の創出に取り組んでいます。人を深く理解し究める多様脳科学や人間情報科学、人の能力に迫るクロスモーダルメディア処理や機械学習の研究を通じて、人に寄り添い、人と共創するAI(人工知能)を実現します。

NTT R&Dの活動


NTT R&Dの理念

知の泉を汲んで研究し実用化により
世に恵を具体的に提供しよう

1948年に発足した電気通信研究所(NTT研究所の前身)の初代所長である吉田五郎氏が掲げた言葉です。世界をリードする技術を生み出し、それを実用化することで社会や産業・学術の発展に寄与していく強い思いが込められています。

社碑

NTT R&Dのあゆみ

1948〜1965

復興の時代〜通信技術の国産化をめざして〜

1948年
逓信省電気通信研究所発足
1952年
逓信省の通信事業を引き継ぎ日本電信電話公社発足
1960年
電気通信研究所茨城支所開設

1966〜1985

成長の時代〜新しい通信サービスで世界レベルへ〜

1966年
光通信に関する基礎研究開始
1972年
横須賀電気通信研究所発足
つくば建設技術開発室発足
1975年
高圧縮音声符号化のためのLSP(線スペクトル対)方式の開発

LSP 方式による音声合成簡易実験機

1977年
光ファイバ母材の製造技術〈VAD 法〉の開発*1

VAD 法光ファイバ母材製造装置

1980年
G3ファクシミリの国際標準化*2

G3ファクシミリ端末
「ミニファクス MF-2」

1983年
厚木電気通信研究所発足
1985年
日本電信電話公社の民営化により日本電信電話株式会社(NTT)発足

1986〜

競争から協調の時代〜世界をリードし、ともに未来へ〜

1986年
SC型光ファイバコネクタの実用化

SC 型光ファイバコネクタ

1999年
NTT再編3総合研究所体制へ
2005年
ホーリーファイバを用いた「曲げフリー光ファイバコード」の開発

曲げフリー光ファイバコード

2012年
現在の3総合研究所へ再編
2013年
北米研究開発拠点 NTT Innovation Institute, Inc. 設立
2019年
世界最小の消費エネルギーで動作する光トランジスタを実現
NTT Research, Inc. 3 研究所発足(量子計算科学、暗号情報理論、生体情報処理)
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を提唱

光トランジスタ

  • *1. 古河電気工業・住友電気工業・フジクラ(当時 藤倉電線)との共同研究による。
  • *2. KDD(I 当時 国際電信電話)との共同研究による。

標準化活動

広範な情報通信の技術分野を網羅する研究開発活動を背景に、ITUやISOをはじめ、近年活発化しているフォーラムなど各種標準化関連団体の標準化活動に積極的に参画し、NTTの企業活動の一翼を担うとともに、世界の情報通信の秩序ある発展をめざしています。

ITU/TTCなどの標準化機関への参加(2019年度実績)

国内/国際活動者
延べ363
国内委員
延べ297

国際標準化会合への参加(2019年度実績)

 
延べ2,880人日(事前検討、準備作業は含みません)

ITU-Tへの寄書状況(2013〜2016年)

NTT2.0%, 日本(NTTを除く)5.8%, 諸外国92.1%の円グラフ
  • ITU-T(旧CCITT)および総務省資料から推計。
  • 4年ごとの集計のために(2013〜2016年)のデータが最新のものです。

2019年度の主な表彰受賞

団体および賞名
件名
受賞者
文部科学省
文部科学大臣表彰
科学技術賞
■■な■■■を備えた■■メディア■■技術の研究
〇〇 〇〇
〇〇 〇〇
〇〇 〇〇
文部科学省
文部科学大臣表彰
若手科学者賞
■■フォトニック■■による■■■消費電力光デバイスの研究
〇〇 〇〇
電子情報通信学会
功績賞
-
〇〇 〇〇
電子情報通信学会 功労賞
■■ソサイエティにおける■■■■■■等に対する貢献
〇〇 〇〇
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